院長から患者さまへのメッセージ 最新
~当院(九段北歯科)のマウスピース矯正に対する考え~
~当院(九段北歯科)のマウスピース矯正に対する考え~
先日、ある矯正学会から「おふれ」のようなお達しが届きました。(写真①)今大流行しているマウスピース矯正に関してです。
かなりの治療トラブルの情報が耳に入っていますので、正直なところ「ついに来たか…」と思いました。
インプラントやホワイトニングの時でもそれなりのトラブル情報は有りましたがマウスピース矯正についてはそれを凌ぐような感じがあります。大概の新しい治療はやはり10年から15年くらいはバグと同じく修正処置が必要となります。
セラミック治療もその歴史と流れの中で高められました。(当院ではやっていませんが)インプラント治療も専門医の先生から言わせるとそうだと思います。ホワイトニングはその途上ではないでしょうか。
ただこれらの治療に関して言えば試行錯誤ながらも勝算が見えるのですが、残念ながらマウスピース矯正に関しては自分はそれが感じられません。
写真②は約20年前小型マウスピース矯正のコース受講証明証です。このタイプのマウスピース治療は当院でも行いますがそれ以上はやっておりません。理由は動かすスピードが感じられず確信がもてなかったからです。しかも四六時中マウスピースを口の中に入れておかねばならないことを考えると本格的なものには入り込めませんでした。実際今トラブルになっているのもその辺が起因していると思われます。
そしてもう一つ大事なのが「かみ合わせ」です。案の定「おふれ」にもそれが記載されていました。
かみ合わせ(以下”咬合″と呼ばせていただきます)がバラバラになっているようです。「咬合」の基準が決まっていないからでしょう。部分矯正ならまだしも全体矯正ならまず咬合の位置、ポジションを決めるのがまず第一と自分は考えます。
ちなみに写真③、写真④はマウスピース矯正と同じ時期のインプラントと咬合治療コースの受講修了証です。
やはりどの治療も同様にバランスをとる必要があると思います。
かなりの治療トラブルの情報が耳に入っていますので、正直なところ「ついに来たか…」と思いました。
インプラントやホワイトニングの時でもそれなりのトラブル情報は有りましたがマウスピース矯正についてはそれを凌ぐような感じがあります。大概の新しい治療はやはり10年から15年くらいはバグと同じく修正処置が必要となります。
セラミック治療もその歴史と流れの中で高められました。(当院ではやっていませんが)インプラント治療も専門医の先生から言わせるとそうだと思います。ホワイトニングはその途上ではないでしょうか。
ただこれらの治療に関して言えば試行錯誤ながらも勝算が見えるのですが、残念ながらマウスピース矯正に関しては自分はそれが感じられません。
写真②は約20年前小型マウスピース矯正のコース受講証明証です。このタイプのマウスピース治療は当院でも行いますがそれ以上はやっておりません。理由は動かすスピードが感じられず確信がもてなかったからです。しかも四六時中マウスピースを口の中に入れておかねばならないことを考えると本格的なものには入り込めませんでした。実際今トラブルになっているのもその辺が起因していると思われます。
そしてもう一つ大事なのが「かみ合わせ」です。案の定「おふれ」にもそれが記載されていました。
かみ合わせ(以下”咬合″と呼ばせていただきます)がバラバラになっているようです。「咬合」の基準が決まっていないからでしょう。部分矯正ならまだしも全体矯正ならまず咬合の位置、ポジションを決めるのがまず第一と自分は考えます。
ちなみに写真③、写真④はマウスピース矯正と同じ時期のインプラントと咬合治療コースの受講修了証です。
やはりどの治療も同様にバランスをとる必要があると思います。
「歯周病治療」と「予防歯科」の当院での判断
1.歯周病治療
→基本的には保険診療
2.予防歯科
→基本的には保険外診療(自由診療)
以上のようにとらえています
※但し一部グレーゾーン的に「1」か「2」か分かりづらい項目が保険診療に入ってしまっていると思いますが。
→基本的には保険診療
2.予防歯科
→基本的には保険外診療(自由診療)
以上のようにとらえています
※但し一部グレーゾーン的に「1」か「2」か分かりづらい項目が保険診療に入ってしまっていると思いますが。
「1」はスケーリング(歯石取り)、歯周外科(単純な歯肉切除など)です。
※複雑な歯周外科、再生療法は当院では行いません。大学病院を紹介します。
「2」の予防歯科はこれが難しく 含嗽剤(うがい)、歯磨剤や歯ブラシ(電動を含む)などでしょうか。
※当院は歯周病治療のためのサプリメントは扱いません。又、以前行っていたPMTC(機械的クリーニング)や3DS(マウスピースによる化学的除菌)は現在行っておりません。
それでは少し詳しく説明します。
※複雑な歯周外科、再生療法は当院では行いません。大学病院を紹介します。
「2」の予防歯科はこれが難しく 含嗽剤(うがい)、歯磨剤や歯ブラシ(電動を含む)などでしょうか。
※当院は歯周病治療のためのサプリメントは扱いません。又、以前行っていたPMTC(機械的クリーニング)や3DS(マウスピースによる化学的除菌)は現在行っておりません。
それでは少し詳しく説明します。

炭酸水です

飲食時のマウスウォッシュになります
歯周病治療
スケーリング(歯石取り)
①縁上スケーリング
普通「歯石取り」と言えばこの事を術者や患者様とも指しているはずです。一般的に白い歯石で下の前歯の裏によく付いています。ここからは私の臨床的判断の話になりますがこの歯石自体がそれほど悪さをしているとは思えません。もちろん歯肉を圧迫しているので除石すると歯肉が発赤していることはあります。しかしその部分は虫歯になっていなかったりが多いのです。他の露出してる歯の方が虫歯だったり、虫歯になっている部分があっても進行が止まっていたりします。虫歯菌と歯周病菌は別物です。
※経験値の高いDH(衛生士)も、「多少放って置いても問題ない」と判断していたこともあります。当たらずしも遠からずです。
スケーリング(歯石取り)
①縁上スケーリング
普通「歯石取り」と言えばこの事を術者や患者様とも指しているはずです。一般的に白い歯石で下の前歯の裏によく付いています。ここからは私の臨床的判断の話になりますがこの歯石自体がそれほど悪さをしているとは思えません。もちろん歯肉を圧迫しているので除石すると歯肉が発赤していることはあります。しかしその部分は虫歯になっていなかったりが多いのです。他の露出してる歯の方が虫歯だったり、虫歯になっている部分があっても進行が止まっていたりします。虫歯菌と歯周病菌は別物です。
※経験値の高いDH(衛生士)も、「多少放って置いても問題ない」と判断していたこともあります。当たらずしも遠からずです。

②縁下スケーリング
さて、こちらが昔から問題なのです。歯肉の中(歯周ポケット)に深く潜り込み付着してる黒い歯石です。縁上の白い歯石は唾液由来ですがこちらは血液由来です。固く歯根にこびりつき、しかもポケット内なので直視出来ません。それ故に除去するのが難しく完全に取り除こうとするなら以前は麻酔下で行っていました。またその為術後のトラブルなども出やすいのです。かなりテクニカルな話になるので多くは割愛します。
当院は昔のように「ガリガリ」とは取りません。オーバートリートメントを避ける為です。それで足りない部分は後述する②の予防歯科の「含嗽剤」や「歯ブラシ」などでカバーしていきます。
さて、こちらが昔から問題なのです。歯肉の中(歯周ポケット)に深く潜り込み付着してる黒い歯石です。縁上の白い歯石は唾液由来ですがこちらは血液由来です。固く歯根にこびりつき、しかもポケット内なので直視出来ません。それ故に除去するのが難しく完全に取り除こうとするなら以前は麻酔下で行っていました。またその為術後のトラブルなども出やすいのです。かなりテクニカルな話になるので多くは割愛します。
当院は昔のように「ガリガリ」とは取りません。オーバートリートメントを避ける為です。それで足りない部分は後述する②の予防歯科の「含嗽剤」や「歯ブラシ」などでカバーしていきます。



予防歯科
①歯ブラシ
・電動歯ブラシ
以前は手動歯ブラシで100%ブラッシングを目指すなど高度なレベル習得を患者も術者も要求されていましたが電動歯ブラシは手動歯ブラシのスピードや動きを凌駕しています。使わない手はありません。ただプラークが多く歯茎の下がっていない若い人は回転型、歯茎の下がっている中年以降の人や虫歯の多い若い人は横振動型、など選別は必要です。
・歯間ブラシ、デンタルフロス(糸ようじなど)
これらも開業してしばらくはサイズは小~大、フロスはなるべく毎日一生懸命などなど指導もありましたが歯間空隙の拡大、金属などの脱離やり過ぎによる出血など問題点がありました。(オーバートリートメントと同様です)現在は歯間ブラシは1日1回、フロスはゆっくり入れて引き抜くだけなど対処法も変化しています。それでも足りない部分は次に述べる「含嗽剤」や「歯磨剤」でカバーします。
①歯ブラシ
・電動歯ブラシ
以前は手動歯ブラシで100%ブラッシングを目指すなど高度なレベル習得を患者も術者も要求されていましたが電動歯ブラシは手動歯ブラシのスピードや動きを凌駕しています。使わない手はありません。ただプラークが多く歯茎の下がっていない若い人は回転型、歯茎の下がっている中年以降の人や虫歯の多い若い人は横振動型、など選別は必要です。
・歯間ブラシ、デンタルフロス(糸ようじなど)
これらも開業してしばらくはサイズは小~大、フロスはなるべく毎日一生懸命などなど指導もありましたが歯間空隙の拡大、金属などの脱離やり過ぎによる出血など問題点がありました。(オーバートリートメントと同様です)現在は歯間ブラシは1日1回、フロスはゆっくり入れて引き抜くだけなど対処法も変化しています。それでも足りない部分は次に述べる「含嗽剤」や「歯磨剤」でカバーします。
②含嗽剤、歯磨剤
この分野は「セラミック治療のセメント」などと同じくかなり進歩したジャンルかと思います。成分などもかなり研究しているようですが結構昔からある成分の消毒剤などが今になって引っ張り出されたり効くのか効かないのか分からない様な細かい成分もあったりします。しかしながら「歯ブラシ」を補助する効果くらいは以前よりはあるようです。但し以前、某大手メーカー研究員に来院してもらい説明を受けましたがどうも効果はあるがリスクのある薬品は省いているようです。(当然薬理効果は下がります)中小メーカーは効果を第一に考え薄めてでも入れているようですが…まあしょうがないかもしれません。
この分野は「セラミック治療のセメント」などと同じくかなり進歩したジャンルかと思います。成分などもかなり研究しているようですが結構昔からある成分の消毒剤などが今になって引っ張り出されたり効くのか効かないのか分からない様な細かい成分もあったりします。しかしながら「歯ブラシ」を補助する効果くらいは以前よりはあるようです。但し以前、某大手メーカー研究員に来院してもらい説明を受けましたがどうも効果はあるがリスクのある薬品は省いているようです。(当然薬理効果は下がります)中小メーカーは効果を第一に考え薄めてでも入れているようですが…まあしょうがないかもしれません。


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歯面清掃(保険診療内でのクリーニング)
自分の記憶では十数年前から保険診療に「歯面清掃」と言う項目が導入され更に平成30年から「歯周病に限らず…」などの文言も追加されてしまいました。この事により「デンタルクリーニング」は自分の解釈としては非常にダークゾーンになってしまったと思っています。
従いまして当院では下記の様な流れで治療を行っておりますのでご了解ください。
従いまして当院では下記の様な流れで治療を行っておりますのでご了解ください。
「歯周病などでのデンタルクリーニング」
歯周病検査、レントゲン
↓
(ある程度の)歯面清掃
スケーリング(縁上、縁下)
↓
予防歯科(ホームケア中心)もしくは、ホワイトニング
※歯面清掃は今までの経験上強くやりすぎるとかえって着色が付きやすくなります。ある程度オフィス(歯科医院)で行ってあとはホーム(家庭)で予防ケアを充実させるべきと考えます。
それ以上をご希望の方は化学的クリーニング効果もある「ホワイトニング」をご利用ください。
歯周病検査、レントゲン
↓
(ある程度の)歯面清掃
スケーリング(縁上、縁下)
↓
予防歯科(ホームケア中心)もしくは、ホワイトニング
※歯面清掃は今までの経験上強くやりすぎるとかえって着色が付きやすくなります。ある程度オフィス(歯科医院)で行ってあとはホーム(家庭)で予防ケアを充実させるべきと考えます。
それ以上をご希望の方は化学的クリーニング効果もある「ホワイトニング」をご利用ください。

